豊かに生きて豊かに働く経済ブログ

坂めぐみ(めぐ)のブログです

太く長く活躍している人・組織に共通していること

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皆様こんにちは、坂めぐみ(めぐ)です。
この度は当ブログにお立ち寄り下さりありがとうございます。

 

しばらくブログから離れてしまいましたが、その間に新しい店舗を有楽町にオープンする等たくさんの事業に関わるプロジェクトを進行してまいりました。

既にオープンしている人形町の店舗もお陰様でご好評を頂いております。

改めて経営やビジネスの世界で勝負できることの楽しさを噛みしめております。

【やりたいこと】を【やりたい時】に【やりたい人】と【やる】、これが本当の自由の形だなと最近つくづく感じております。

 

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気になるニュース

さて、このブログを執筆している現在(2018年12月13日)にはたくさんのニュースがありました。

東京丸の内八重洲でのミーティングの合間に私は新聞に目を通すことが多いのですが、日産ゴーンさんの再逮捕があったり、HUAWEICFOがカナダで逮捕され「ファーウェイショック」と言われるほど日経平均株価が大幅に下落するなど印象的なニュースが世界中を駆け巡りました。

新聞の他にもWorld Business Satellite が好きでよく情報収集しております。

その中で私が注目したニュースは、武田薬品工業によるアイルランド製薬大手シャイアーの買収です。12月5日、それぞれの臨時株主総会武田薬品工業によるシャイアー買収の承認がなされました。

買収総額は460億ポンド(約6兆6,000億円)と日本企業で過去最高額とのことです。

買収後の連結売上高(単純合算)で3兆5,000億円となり世界8位の製薬会社になる見込みです。

ちなみにこの買収プロジェクトのコードネームは「Yamazaki」と「Hibiki」だったそうです。

シャイアーの本社がウィスキー発祥の地アイルランドで、そこから両社を国産老舗ウィスキー代表格「山崎」と「響」になぞらえプロジェクトを極秘裏に進めていたそうです。

 

私は薬品関係の事業を立ち上げているわけでも、今後立ち上げる予定も今のところありません。

 また株式を所有しているわけでもありません。

ではなぜ私が今回このニュースに興味を持ったのかと言うと、武田薬品工業の戦略でした。

その戦略とは端的に言ってしまうと「継続的な新規開拓」ということだと私は読み取りました。

長期的に太く活躍されている人や組織はすべからく「新規開拓」の重要性を体現していると私は感じております。

 

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ファイザーモデル」

今回の武田薬品工業の大型買収は世界の製薬業界では周回遅れともいえる大型再編だったそうです。

 世界の製薬業界のトレンドは、自社で新薬開発を優先するよりも有望な新薬のタネを持つ創薬スタートアップ企業を買収するケースが主流でした。

ちなみに新薬創出の確率は三万分の一だそうです。2018年10月1日に京都大高等研究院の特別教授である本庶佑(ほんじょたすく)教授が、免疫を抑制する効果をもつ「PD-1」という分子を発見した功績によりノーベル生理学・医学賞を受賞したことが記憶に新しいかと思います。PD-1を標的にした抗がん剤オプジーボ」がすでに小野薬品工業によって開発されていますが、その開発もとてつもない確率の上に成立しているんですね。

 

少し話が逸れましたが、創薬スタートアップ企業を買収するM&A(合併&買収)は1990~2000年代に多く、敵対的な買収も含めてファイザーが多用したことから「ファイザーモデル」と言われているそうです。

ファイザーは2000年の買収を皮切りにM&Aを繰り返し、総額30兆円規模の買収金額を投じました。

その結果ファイザーの売上高は2017年12月期で約5兆9,000億円と、M&Aを開始する前の2000年以前の約2倍に拡大しました。これはある意味足し算を繰り返してきたので当然の結果かなとも思います。

一方で足元の時価総額(会社の今の売却価値・投資家が思う企業価値)は約30兆円で、2000年末から約1割減少しています。

一生懸命事業拡大してきたにも関わらず、企業の価値はかえって下がってしまったのです。

 

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ファイザーモデル」の失敗と武田薬品工業の狙い

買収した企業の医薬品の特許が切れれば、新たな企業の買収を繰り返す「ファイザーモデル」。買収後の企業価値が向上しなかったのは、端的に収益力の高い新薬の開発を達成できなかったからではないでしょうか。買収に注力した結果、中長期的な研究開発の底力が養われていなかったのではないかと推察されます。

 

ここで武田薬品工業が大型買収に動いた理由に下記があると言われています。

それは「収益力の獲得」そして「開発力の強化」です。

シャイアーは希少疾患治療薬に強みをもち、2017年12月期の純利益は約4,700億円と武田薬品工業の2018年3月期実績の2.5倍の水準の高収益企業だそうです。とりわけ血液から作る血液製剤は特許に縛られず、今後も安定的に収益を稼ぎ出すそうです。

  一方、武田薬品工業は2000年代後半に糖尿病治療薬などの大型薬が相次ぎ特許切れし、収益力が低下しました。それ以降も新薬に恵まれていません。

 

武田は買収したシャイアーが収益を稼ぐ間に、新薬を生み出す研究開発力にてこを入れる戦略です。両社の研究開発機能を融合するとともに、抗がん剤などの開発の中心をバイオテクノロジー分野で技術革新が相次ぐ米国に移すそうです。

M&Aで巨大化しても新薬を生み出せない「ファイザーモデル」のワナに陥らないためにも、自前の創薬力の再生を念頭においた買収戦略といえるでしょう。

 

シャイアーの買収にはグローバル化(アメリカ化)を達成して生き残りをかける戦略もあるかと思いますが、新しいものを生み出すこと(新規開拓)を念頭に置いた戦略に私は好印象を持ちました。

 

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「新規開拓」こそ太く長く活躍する原因 

 大型買収を受けて財務悪化の懸念から武田薬品工業の株価は買収発表以後下がっておりますが(13日終値は前日比262円の上昇)、新規開拓つまり新薬開発に注力する武田薬品工業の将来は、比較的明るいものになる可能性があると私個人は思っております。

 

武田薬品工業の買収の事例を扱って書いてきましたが、経営・ビジネス、ひいては人生において長く繁栄するには「新規開拓」が必須だと考えております。

「そんな当たり前のことを」と思われる方も多いかもしれませんが、一度築いた成功やビジネスモデル、人間関係に固執せず新しい挑戦を行うことは頭で理解していてもなかなか出来ないのが実情ではないでしょうか。

創業237年の武田薬品工業のようにいつになっても「新規開拓」を続ける人・組織が長期的に活躍していくのだと私は思います。

だからこそ私も新しい店舗のオープンや新しい法人様との取引の交渉や新しいネットワークの構築、お客様に喜んで頂けるサービスを常に実現していくと決めています。

 

人には現状を維持しようとする力「恒常性(ホメオスタシス)」が働くことも理解しております。

それでも時間は平等に過ぎていき陳腐化の脅威に常に晒されています。

本当に今の状態を維持したいのであればこそ、常に変化し新規開拓を実行していく必要があると思っています。

 

旅行する、ビール飲む、も立派な経済活動の情報


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皆様こんにちは。
この度は当ブログにお立ち寄り下さりありがとうございます。

 

このブログを執筆している2018年7月18日には、岐阜県で気温が40度を超え、国内では平成25年以来、5年ぶりに40度以上の気温を観測したそうです。
岐阜県多治見市で40度7分、岐阜県美濃市で40度6分を観測とのことです。
この他にも、愛知県豊田市で39度7分、名古屋市で39度2分、京都市で39度1分、埼玉県熊谷市群馬県館林市で38度4分、東京・青梅市岡山県高梁市で37度8分、愛媛県大洲市で35度9分と各地で35度以上の猛暑日となっているそうです。

 

熱中症の対策としては、日中の運動を控えて、室内では躊躇なく冷房を使うことが肝要とのことです。


そして水分や塩分をこまめに補給すると良いそうです。

 

仕事で有楽町から丸の内、そして八重洲へ歩いて移動すると、1日で消費するエネルギーのほとんどを使い果たしてしまったかのような脱力感を感じます。

 

本当に暑さ厳しい日が続いておりますので、お体にはお気をつけてお過ごし下さい。

 

 

夏の風物詩
夏の風物詩というと、各人各様の風物詩を想像されるかと思います。
海水浴やカキ氷、夏祭りに花火大会、冷やし中華やスイカなどでしょうか。
私も幼い頃の夏祭りの印象があります。縁日の露店の怪しいライトに照らされて金魚すくいに熱中したことを今でも覚えています。
露店も色んな種類のお店があって子供ながらに興奮したことも覚えています。

 

そして大人になった今となっては、ビアガーデンなど屋外で気の知れた仲間と飲むビールが最高に美味しい時期になったと思っております。
ビールは日々美味しいのですが、ビアガーデンや海などの外で飲む良く冷えたビールが最高に美味しいな、とつい感じてしまいます。
ちなみに私は低カロリー・低アルコールのライトビールが好きだったりします。非常にどうでもいい事です。
今は本当に厳しい暑さが外を支配しているので、飲むなら日が沈んでからがいいなと思っています。

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 テストマーケティング
ビールと言えば最近気になるニュースがありました。
日本有数の店舗数を誇るセブンイレブンさんが、都内と都内近郊の数店で予定していた生ビールの店頭テスト販売です。
圧倒的なネットワークと店舗数を有するセブンイレブンさんが店頭で生ビール(しかも一杯100円(Sサイズ)!)を販売したらどんな影響があるのでしょうか。都内の居酒屋さんへの影響など気になるところでした。


アマゾンエフェクトならぬセブンエフェクトになるかと勝手に思っていました。店頭コーヒーの販売開始から5年で39億杯(2018年2月末時点)を売り上げたセブンイレブンさんだからこその勢いに期待するところもありました。

 

しかし続報で、予定していた生ビールの店頭テスト販売を中止した、というニュースが流れました。
セブンイレブンさんの広報部によりますと、「ネットを中心に想定外の反響があり、数店舗のテスト販売では需要が集中し販売対応が難しくなり、かえってお客様に迷惑がかかると判断したため販売を中止した」そうです。
あくまで 「テストマーケティングは需要を見極めるために実施するものであり、話題を作るものではなく、今後の販売再開については未定」だそうです。

 

少し残念ではありますが仕方がない対応だと納得もできます。

 

ちなみに、駅にあるコンビニで同じみのニューデイズさんは7月17日現在で、東京12店、神奈川7店、埼玉8店、群馬1店、千葉7店、茨城3店、栃木2店、静岡1店、新潟3店の44店舗で生ビールを販売されてます!
7月20日からは埼玉で2店舗増えて、合計46店舗で展開するそうです。

 

 

データの価値
上記セブンイレブンさんのテスト販売が示唆していることはなんでしょうか。
一つは顧客の購買動向や購買意欲・購買志向は貴重なデータであり、会社の経営にとってお金を払ってでも手に入れたい情報だということだと思います。


そのことを分かりやすく表わしているニュースが今日の日経新聞に載っていました。

それは2019年を目処に三菱UFJ信託銀行がサービス提供を目指している「個人データ銀行」(政府は「情報銀行」と呼称)の創設です。
簡単に言うと、個人が自分の健康情報や行動記録、購買履歴などの情報を選び、三菱UFJ信託銀行のアプリを通じて、データを集めたい企業が利用目的や欲しいデータの種類を当該アプリで明示しているので、個人は案件ごとに自分の情報を提供するか否かを決め、自分の情報を提供するごとに金銭的報酬(1企業ごとに毎月500円~1,000円程度)もしくは企業のサービスを無料で受ける、というサービスです。
もっと簡単に言ってしまえば、自分の個人情報を売って報酬を得る、ということです。

 

これはけっこう良心的なサービスだなと思っています。
アマゾンで買い物をしたことがある方はご存知かと思いますが、自分の購買履歴がIT企業にめちゃくちゃ活用されている実感があると思います。
ちなみに私はアマゾンが大好きで毎月アマゾンで何かしら買い物をしています(先日のプライムセールでも漏れなく買い物をしました)。


つまり今まで(自分にとって)値段のつかなかった自分の個人情報が自分の意思で売れるようになる事は、ある種望ましいのではないかとさえ思ってしまいます。
タイトルの通り、旅行に行ってビールを飲んで、という普通の活動が経済活動としてお金を産む日も近いのではないかと思います。

 

個人情報の扱いは今世界的な議論になっていて、EUでは「データの扱いを決めるのは個人である」とする一般データ保護規則「GDPR」が5月に適用されました。
米国のIT企業が先行してきた個人データの活用について今大きな変化が起きようとしているのではないでしょうか。

経営する人生~働かなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと働きたいのです~


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皆様こんにちは。
この度は当ブログにお立ち寄り下さりありがとうございます。
 
2018年も半分があっという間に過ぎ、気づけば2018年7月を迎えています。
今年は記録が残る1951年以降で最も早く関東甲信地方の梅雨明けが発表されました(6月29日)。
私としては年明けから色んなプロジェクトを追いかけているうちに夏がやって来た、という印象です。
(因みにそれまでの梅雨明け発表の最速記録は2001年の7月1日だそうです)
ただ、最近の豪雨は心配です。特に西のかたは大変みたいだと、ニュースで伝わってきます。どうぞお気をつけてください。
 
そしてこの時期、FIFA WORLD CUPを深夜(若しくは明け方)から観戦して翌日の仕事を眠気と戦いながら奮闘されている方も多いのではないでしょうか。
私もその一人で、日本対ベルギー戦は仕事仲間と一緒に朝まで応援しました。
サッカー日本代表選手の皆様、そしてサッカー日本代表に関わるの全ての皆様、お疲れ様でした。感動をありがとうございます。
 
さて、今回のブログのタイトルですが、もしかするとその浅薄な題目にあざとさを感じられた方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、そうなった経緯があるので何卒ご容赦頂ければ幸いです。
 
耳に残るコピーとビジネスシーンでの体験
先日私が有楽町から丸の内へ向けて歩いていたときの話です。
東京国際フォーラム辺りで信号待ちをしているときに、隣の若いカップルの会話が耳に入ってきました。
「あのゼクシィのCMいいよね」
瞬間、彼氏さんが身構えたような気がしました。おそらく私の勘違いです。
「あれってどれ?」
「ほら、去年くらいにやってたCMだよ」
「そんなのあったっけ?」
信号が青にかわり、カップルは私の前を歩いていきました。
 
彼女さんが言いたかったCMについて私はよく分かりました。
彼女さんが言いたかったゼクシィさんのCMとは、NHKドラマ「ひよっこ」に出演されていた佐久間由衣さん出演のCMで、結婚しなくてもいい時代にそれでもあなたと結婚したい、といったニュアンスのコピーが凄く良かったCMだよね、と私は心の中で彼女さんに同意しました。一方で「ゼクシィ」という単語を無邪気に彼氏さんにぶつけても大丈夫だったのかしらと、少し心配もしました。
私の偏見ですが男性は、「ゼクシィ」という単語を彼女から投げかけられると、「こいつ結婚までのクロージングにきたな」と勝手に身構えてしまうのではないかと、それこそ私は勝手に考えています。
もちろんそんなことを思わない男性も多いと思います。
 
「確かにあのCMは良かったけど、コピーを正確に思い出せないな、なんだっけ」と、思考に霧がかかったような状態で私は丸の内のミーティングスペースに向かいました。
 
そしてそのミーティングを通じて私は改めて「なに」をするかよりも、「だれ」と仕事をするかが本当に大事だなと感じ、ミーティングの直前に調べたゼクシィさんのCMの正確なキャッチコピー「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」と、「誰と仕事をするかが大事であることのメッセージを発信したい」という想いが相俟って、今回のブログのタイトルが産まれました。
大した経緯でなくてすいません。
(因みに2018年のゼクシィさんのキャッチコピーは「結婚するとか、しないとか、それよりもただ、愛してる」だそうです。こちらも素敵ですね)
 
だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、既に述べたように、「なに」をするかよりも「だれ」とするかが、ビジネスのシーンでは本当に大事であることを伝えたいと思います。
 
働かなくても幸せになれるこの時代?
 働かなくても幸せになれる、という表現は少し大げさかもしれません。
そしては私は働くことを、苦役や罰、若しくは生きていくために仕方がないこととネガティブに捉えて忌避すべきものと解釈している訳でもありません。
むしろ私にとって働くことは生きることで楽しみそのものです。以前のブログでもご紹介しましたが、「ワークアズライフ」といった状態です。
 
「働かなくても幸せになれる」という表現は、今この瞬間を切り取れば大げさを通り越して誤った表現かもしれません。しかし近い将来、そんな現実が現れてもおかしくないと思っています。
 
働かなくても生きていける、という意味では「ベーシックインカム」が一つのキーワードになると思います。
ベーシックインカム」は社会保障制度の一種で、生活に最低限必要な所得を国民全員に保証する制度です。例えば、毎月10万円のお金が老若男女を問わず国民全員に給付されるなどです。
イランや米国のアラスカ州などでは、政府が石油などの天然資源で得た収益を国民(州民)に分配しており、これもベーシックインカムに類似するものだと言われています。
 
日本における議論としては、今ある社会保障制度の一部(国民年金生活保護の生活扶助費、雇用保険の失業保険費等)を不要とし、また消費税や法人税増税することで財源を賄う、という議論があります(法人税の引き上げは現実味がないと個人的には思っています)。
またベーシックインカムがあれば、ベーシックインカムが保障することで、解雇規制は大幅に緩和され企業は合理的で柔軟な戦略(機械化に伴い不要となった人材の適時な解雇)をとれるとも言われています。
そもそも労働者の生活保障を企業がとっていく時代ではなくなるのかもしれません。
 
いずれにしろ、ベーシックインカムが実現されていけば、食べるためだけに働く必要がなくなるのです。これは凄いことですよね。
ベーシックインカムのお話については、フィンランド等の取組みも含め、今後の進展を見守りつつ気になったことを今後このブログで記載したいと思います)
 
ベーシックインカムの背景にあるAIの進歩
 ベーシックインカムの議論の背景にはAI(artificial intelligence:人工知能)の進歩があります。
 コンピューター開発が始まって間もない1956年に、米国のダートマス大学人工知能研究者の会議が開催され、そこで初めて人工知能(artificial intelligence)という言葉が用いられたそうです。
そこから約60年でAIはブームと停滞を繰り返しながら、今目覚しい進歩を遂げています。
細かい事例については別でお話させて頂ければと思いますが、AIの進歩によって話題になるのが「デジタル失業」です。
つまりAIやロボットが人間の仕事を変わりに執り行うことで、それまでその仕事についていた人の仕事がなくなる、ということです。
2013年に発表された、イギリス・オックスフォード大学でAIの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授のレポートによれば、今後10年~20年程度で米国の総雇用者の約47%の職が失われる可能性があるそうです。
ちなみに、コンピューター化の可能性が高い職種としては、事務職、販売業、サービス業などが挙げられており、低い職種としては、ビジネス(特に経営者!)、科学研究、教育、医療などが挙げられているそうです。
 
コンピューター化の可能性が低い職種に経営者が挙がっていたことは、10年前に会社員とダブルワークで事業を立ち上げてきて脱サラし、経営の世界で学んできた私としては、なにか働き方を肯定されたみたいで少し嬉しい事実ではありました。
経営を実学で学んできて良かったなと。当時の出会いと自分の選択に感謝です。
 
少し話がそれましたが、「デジタル失業」により、人は単純作業から解放される、という楽観的な見方もできると思います。そしてベーシックインカムによって所得が保障されていれば、本当に「働かなくても幸せになれる」時代がくるのかもしれません。
 
それでもあなたと働きたいのです
「働かなくても生きていける」若しくは「働かなくても幸せになれる」時代を説明してきましたが、それでもやはり人は働くことで幸せを得るのだと私自身は考えています。
人にはお役に立ちたいという貢献の想いと、今よりも良くなりたい・幸せになりたいという向上心が生まれながらに具わっていると思います。
親の手伝いをしたがったり、はいはいからつかまり立ちし、歩き出し広い世界に飛び出す我が子の姿を見て、改めてそう確信しています。
そして働くとは「傍(はた)を楽にする」という語源の通り(諸説あり)、他者のお役に立つことに本質があり喜びがあるのだと思います。
 
私も自分のビジョン(見たい未来・描きたい世界)に向かって目標を設定して、目標を達成するために自分を変化・成長させてきました。その中で少しばかりでも誰かのお役に立てたのではないかとも思っております。
 
そして職業を選択するのであれば、コンピューター化の可能性が低い職種、つまりクリエイティビティが求められる仕事を選ぶことが良いのではないかと思います。創造力が発揮できて、0から1をつくる力が身につく仕事だと思います。
最近気になって読み進めている、Googleで人材育成等のトップを務めていらっしゃった、ピョートルさんの著書「NEW ELITE(ニューエリート)」にも、「これからの働き方のステージは、クリエイティブエコノミー」であり、「ゼロから価値を生み出す」人材や企業が生き残ると言っています。それまではナレッジエコノミーの時代であり、知恵や専門性が優位に働く経済だったと言われています。
 
0から1を創り出すことが重要であり、さらに大事なことは同じ価値観で働きビジョンを共有できる仲間だと思います。
 クリエイティビティにはもちろん情熱や創造性も必要ですが、レバレッジ(直訳はテコの原理のことですが、そこから転じてあるものとあるものの掛け算で、単純な足し算より大きな成果を得る事だと私は解釈して使用しています(≒シナジー効果))も必要になると思います。
レバレッジは人×人だと思っています。 
 
仕事が遊びで遊びが仕事だからこそ、「だれ」と仕事をするかが本当に大事になります。
例えば夢にまで見た世界一周旅行を、一緒にいるだけでお腹が痛くなり嫌悪感が毛穴から溢れ出てくるような嫌いな上司と一緒に行っても楽しくないと思います(あくまで例え話です)。
逆に大好きな人と近所を散歩するだけでも楽しくてしょうがないと思います。
 世界一周旅行と散歩を、ミシュラン3ツ星レストランのフルコースとカップラーメンに置き換えてもいいかもしれません。
「なに」を食べるかよりも、「だれ」と食べるかの方が私たちの心にとって大事だと思いませんか。
 
上述の「NEW ELITE(ニューエリート)」においてピョートルさんは成功の定義を「持続的に成長していること」とし、また豊かさとは「選択肢があるかどうか」だと唱えています。
私も大筋でその通りだと思います。選べる状態こそ豊かな状態だと思います。
 
時代が大きく変化し働き方が変わって行ってもそれでも、いやだからこそ、あなたと働きたいのですと、言える選択肢を持つ自分でありたいなと私は思います。
そしてその相手からも「一緒に働きたい」と言われるような自分の魅力や情熱を磨き続けることが仕事であり私の人生だなと感じております。
 
仕事は「なに」をするかよりも「だれ」とするかが重要で、働く相手を自分で選べるような状態(豊かさ)を手に入れるための努力がますます重要になってくる時代なのではないでしょうか。
 
是非そんな想いで一緒に働くことが出来たら素敵だなと思います。

三方良しで人生を豊かにしていく~囚人のジレンマとフォーク定理~


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皆様こんにちは。
この度は当ブログにお立ち寄り下さりありがとうございます。

 前回のブログでは兼業・副業についてお話させて頂きました。

 今回も私が起業してから約10年間の経験を通じて体感してきた事を、皆様の実生活にとっても有益になるようにお話させて頂きたいと思います。

 

三方よしで人生を豊かに
皆様は「三方よし」という言葉をご存知でしょうか?
経営にご興味がある方や、ご自分で商売やビジネスを実際に執り行っている方はご存知かもしれません。
私は全く知らない単語でした。全く知らない単語でしたが、その意味するところの大事さは経営の現場を通じて日々感じており、とても腑に落ちるものでした。

 

三方よしとは、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」を表した言葉です。売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるという考え方です。
現在の滋賀県にあたる近江に本店を置き、江戸時代から明治時代にわたって日本各地で活躍していた近江商人が大切にしていた考えです。

つまり自分都合だけを押し通すのではなく、相手の都合も考慮して相手にとっても最善な手を打つことで信頼を勝ち取ることになり、継続的な利益を得ることにつながると近江商人は考えていました。
さらに社会への貢献を意識することでさらに大きな信頼を獲得し、たくさんの支援を受ける中でより大きなビジョンを達成できるという行動指針です。
もし社会貢献を無視して、売り手と買い手のことだけを考えてしまうと、「談合」のような事も行われるのだと思います。
「談合」は売り手と買い手にとっては事前の話し合いで落札が確定しているので二方よしかもしれませんが、取引の公正性を著しく害し、健全な市場環境の整備するという面では、世間よしとはなりません。

 

皆様も実生活の中で、自分の都合を押し通した結果、その場では利益を得たとしても結局損をしたことはないでしょうか?
若しくは特定の人と手を組み、自分たちだけ良ければよいという発想で行動した結果、コミュニティ内の信頼を失ってしまったことはないでしょうか?

 

三方よし」の考え方は近江商人の考え方で、経営者にとっては大切な行動指針ですが、自分の人生を経営している全ての人にとっても大切な価値観だと思います。

 

囚人のジレンマとフォーク定理
続いて囚人のジレンマという言葉をご存知でしょうか?
質問ばかりでクイズ番組のような構成になってしまい大変恐縮ですが色々と共有できたら幸いです。

囚人のジレンマウィキペディアで調べると「囚人のジレンマとは、ゲーム理論におけるゲームの1つ。お互い協力する方が協力しないよりもよい結果になることが分かっていても、協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなる、というジレンマである」と説明されています。 

つまり協力したほうがお互いの利益になる状況でも、協力した時に自分に得られる利益よりも、協力せず裏切った時に自分に得られる利益が大きい場合、人は悩んだ結果自分の利益を優先してしまうことがある、という話です。

相手を裏切って自己の利益を優先した場合、三方よしの考え方と相反します。


しかし囚人のジレンマ三方よしの考え方も人間の本質だと思います。
それでは何が両者を分けているのでしょうか。


それは人生や歴史などの長い時間軸で物事を捉えているかどうかの違いだと思います。
その場限りの利益を考えれば囚人のジレンマに陥ってしまう可能性もあります。しかし長期的に繁栄していくことを考えれば、自然と三方よしの考え方になると思います。

人に貢献し喜んで頂ける事はそれだけで気持ちの良いものですしね。

 

そして囚人のジレンマのゲームに長期的な観点を追加したものが、フォーク定理です。
こちらもウィキペディアで調べてみると「ゲーム理論において、無限回の繰り返し囚人のジレンマ・ゲームにおいて、協力解が均衡解として成立するという理論である。有限回の囚人のジレンマ・ゲームでは非協力解が均衡解となる。」と説明されています。


つまり、囚人のジレンマのゲームに長期的な(それこそ無限回)の条件を付与すると、人は協力していくことが最善手だと理解しそれを行うということです。

 

ここではWIN-WINの関係を構築して実行していくことが、長期的に豊かに生きていくうえで重要なことだと経済学的にも経営学的にも言えるのではないでしょうか。

 

WIN-WINの関係を活かした人事評価
ここで最後に面白い人事評価制度を導入している日本の会社をご紹介したいと思います。

その会社の人事評価軸は主に3つあります。
1つは、自分に与えられた責任をどれだけ実現して、インパクトを残せたかということ。2つ目は、それを実現するために、どれだけ多くの人を巻き込んで実現したかということ。3つ目は、他者の成功やインパクトに、自分がどれだけ巻き込まれたか、貢献したかということです。

 

1つめの評価指標はなんとなく分かるものだと思います。
ただし2つめと3つめの評価指標が新しくそして本質的だなと感じました。


その会社では2つめの指標について「巻き込み力」、3つめの指標について「巻き込まれ力」とも表現しています。

そして2つめの指標の「巻き込み力」もなんとなく想像がつきます。プロジェクトを達成するために色んな人の力を借りて推進していけるリーダーは評価の対象になることでしょう。
もちろん日頃の良好なコミュニケーションがあり人的なネットワークを構築しているからこそ、色んな人の力を借りることが出来ると思います。


ここで面白いのが3つめの指標の「巻き込まれ力」が評価対象となっていることで、社員全員がセルフプロデュースしていく、ということです。
つまり自分のスケジュールをある程度公開し、さらにコミュニケーションツールを積極的に利用して「カジュアルに会話が出来る人材ですよ」とアピールしてセルフプロデュースすることで、「巻き込まれる」回数を増やし評価をあげていくインセンティブが働くということです。

仕組みがWIN-WINになりやすい構造になっているということだと思います。

一匹狼で自分の業績のことだけを考えていればよい、という働き方ではもう大きな成果は作れないのかもしれません。


因みにこの日本の会社とは、政府に先駆けて社内の働き方改革を進めてきた「日本マイクロソフト」さんです。

 

豊かに生きるために
色々な例をご紹介してきましたが、結論として自分も勝ち、相手も勝ち、社会も勝つように働きかけていくことが、巡り巡って自分の人生を豊かにしてくれる考え方だと今は強く信じています。
情けは人の為ならずという言葉もありますが見返りを求めることなく、お互い気持ちよく働ける環境を作ることが、物心ともに豊かに生きていく秘訣なのではないでしょうか。

兼業副業 働き方改革 求められる人材

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皆様こんにちは。
この度は当ブログにお立ち寄り下さりありがとうございます。
 
前回はお給料についてお話させて頂きました。
今回は働き方について日々の経営・ビジネスの現場で感じることをお話させて頂ければと思います。
 
自由なキャリア形成
昨日(2018/3/12)の日経新聞サバティカル休暇について載っていました。
サバティカル休暇は社会人が自らのキャリアや働き方を見直すために、国内及び海外の大学院や専門学校等で学びなおす、1ヶ月以上、長ければ1年程度の長期休暇制度のことです。
6日間働いた後、7日目は安息日とする旧約聖書ラテン語 "sabbaticus" (安息日)に由来するそうです。元々は大学教員に多く採られている制度であって、研究休暇とも呼ばれるそうです。
日経新聞の記事によれば、「人生100年時代」の到来を見据え、経済産業省有識者研究会が報告書をまとめ、その報告書では企業にサバティカル休暇の導入を呼びかけています。また柔軟な勤務時間や学費補助など、働きながら学べる環境づくりも企業に求めています。
WORLD WIDEに学び活躍する人材の輩出を国が求めています。
さらに報告書とは別に、厚生労働、経産両省は企業に社員向けに兼業 ・副業や社内起業、社内兼業など多様な働き方やキャリアの選択肢を確保することも求めています。
 
変化する「働き方」
政府が今国会提出を目指す「働き方改革」関連法案に関する記事が新聞に多く載っているかと思います。厚生労働省による裁量労働制などの労働時間調査に異常な数値が含まれていたこと等もあり、野党が強く反発していることは皆様もよくご存知のことかと存じます。
今「働き方」は大きく変わってきていると感じています。
 
副業・兼業OKとは
最近は副業を認める企業も増えてきました。2017年11月20日に厚生労働省が、企業が就業規則を制定する際のひな型となる「モデル就業規則」について、副業を認める内容に改正する案を有識者検討会に提示しました。
ここから副業容認の流れへと大きく変化していったと思います。そもそも政府が2017年3月の働き方改革の実行計画で、副業・兼業の推進を掲げていたところからの流れではありますが、今ではコニカミノルタソフトバンクディー・エヌ・エー(DeNA)等の大企業が副業を容認しています。
人材育成の一環としての副業容認、サバティカル休暇の導入とは言われていますが、もう一つの意味があると私は感じています。
上記に挙げた会社さんのことではなく、全体的な副業容認等の流れの解釈といたしまして、私は以下のようなメッセージを感じました。
つまり、「あなたが勤めるこの会社だけでは、もうあなたの人生を保証できないので、他でも働けるように頑張って下さい」と言われている気がします。正解不正解は分かりません。あくまで私の解釈です。
こう言われた私たちはどうすれば良いのでしょうか。
私はどこに行っても活躍できる人材になるための努力を始めました。それは約10年前に起業のきっかけをくれた方との出会いであったと思います。
 
求められ活躍する人材になる
先日読んだ落合陽一さんの「日本再興戦略」にも書いてありましたが、今後は兼業OKとするとともに、解雇の緩和もすべきと書いてありました。
つまりより人材の流動性が高くなる労働環境を想定していました。
人材の流動性が高くなる労働環境で、どんな人材が求められ活躍する人材なのでしょうか。
英語を話せる人材でしょうか。会計・法務・IT・AIに詳しい人材でしょうか。
残念なことにスキルセットはあっという間に陳腐化する時代です。
それではコミュニケーション能力や目標達成能力、実行力でしょうか。
そうかも知れませんし、そうじゃないかもしれません。
ただ一つ言えることは、特定のナニカに止まらず、どんなフィールドに行っても活躍し大きな成果を挙げている人が必ずいる、ということです。
私たちが、求められ活躍する人材になる一番の王道は、求められ活躍している人材に学び倒す、ではないでしょうか。
古くは吉田松陰高杉晋作伊藤博文の師弟関係、中村天風松下幸之助の関係、稲盛和夫さんと俺のレストランなどで有名な坂本孝さんとの関係など、師匠と弟子の関係で活躍されている例は枚挙にいとまがありません。
確かに、いきなり新聞に載っているような有名な経営者に学ぶという事はハードルが高すぎるとは思います。
ただし、うまくいっている人から学ぶことは、私たちが活躍し人生を豊かにする大きな原因になるのではないでしょうか
人とのご縁をしっかり紡げる人が、今後の人生で大きな可能性を手にすることが出来ると思います。

なんで貯金って貯まらないんだろう?働き方の変化激しいこの時代を生き抜くために

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皆様こんにちは。
この度は当ブログにお立ち寄り下さりありがとうございます。
 
このブログでは私が起業して10年ほどで体験してきたこと、学んできたことを、さらに今感じていることを「経済」というテーマで分かりやすくシェアさせて頂ければと考えております。
 
このブログに立ち寄って下さった皆様におかれましても、「経済」や「お金」、「働き方」や「豊かな人生」について興味をお持ちの方が多いのではないでしょうか。
そんな皆様に、まだまだ勉強中ではございますが、私の経験が少しでも何かのお役に立てれば幸いに存じます。
 
どうしたらお給料は上がっていくんだろう?
 
年功序列( 官公庁や企業などにおいて勤続年数、年齢などに応じて役職や賃金を上昇させる人事制度・慣習のシステム)という言葉が懐かしく聞こえる状況にはなりましたが、今でも年功序列の制度は確かにあります。
因みに会社勤めをする中でこんなふうに思ったことはありませんか?
「なんで一生懸命働いている自分より、日中ぼーっとしているあの上司のほうが給料が高いんだ!?」
正直私はありました 笑。
 
もちろん経験値や会社に貢献する人脈を有するなど、可視化が難しいけれども確かに売上に貢献している要素がその上司にはあったのかもしれません。
しかし根本的な原因は給料の仕組みそのものにありました。
 
毎月給料日前はピンチ?!
 
皆様が毎月貰っている給料がどのように出来上がっているか、皆様ご存知でしょうか?
私は経営の世界に足を踏み入れて、諸先輩方に教えて頂くまで全く知りませんでした。
 
結論から申し上げると、毎月の私の給料は「必要経費方式」で決まっていました。もちろん外資系の投資銀行などでは、自ら創り出した売上の何%かを報酬として受領する、成果報酬方式もあるかと思いますが、日本企業のほとんどが「必要経費方式」だと思います。
「必要経費方式」を理解する上で大事なことは、給料を貰う従業員の立場ではなく、お給料を払う経営者or資本家(ここではまとめて「会社」という)の立場に立って考えることだと思います。
会社が私にお給料を払って得ようとしたものはなんでしょうか?それはずばり私の「労働力」です。つまり車を使うときにガソリン代を払うように、工場の生産性を維持するために修繕費を払うように、私の「労働力」を再生産するために必要な経費が、「お給料」として私に支払われていたのです。
会社からみたときに、お給料とは「労働力の再生産コスト」であり、「私が元気に毎日会社に来て働くために必要な生活費の一か月分」が「お給料」なのです。誤解を恐れず端的にいうと、会社からみたらお給料は交通費と同じような経費なのです。
例えば25歳の女性が都内で一ヶ月元気に会社に行くためには、家賃がこれくらいの所に住むはずで、食費はこれくらいかかり、衣類代はこれくらい、交遊費はこれくらい、他はこれくらい、そしたら合計これくらい(仮に25万円)と積み上げて算定されたのが、お給料なのです。
だから会社の想定通り普通に住んで、食べて服を買ってリフレッシュすると、お給料日前にお給料はちょうどなくなっているはずです。まさに会社の見込み通りです。
 
だから日中ぼーっとしている(ように見える)上司のほうがお給料が高いのです。その上司にはきっと奥さんがいて、子供もいて、住宅ローンも組んでいたことでしょう。そうなるとその上司が「明日も元気に会社にくる費用」は25歳独身の女性より当然高くなるのです(家族を全く養わないで、元気に会社に出社することは出来ないですよね)。
 
つまり会社の想定通りに人生を過ごしていると貯金は全くたまらないのです。それでは貯金をためるためにはどうしたらいいのか。
 
節約+稼ぐ自分つくり
 
それは会社が想定する普通の人生以下の生活を我慢して過ごすしかありません。普通よりも少し家賃が安いところに住んで、服も極力買わず、ご飯も節約して、人とも交わらない。そうすれば貯金は貯まるでしょう。
しかしこの過ごし方には問題があります。それは「人生がつまらない」ということです。せっかくの大切な人生でただただ我慢して過ごすのは時に勿体無く感じることがあります。
 
そして貯金だけに頼っていると、大局的に見て将来悲しい想いをする可能性があります(このあたりも別の機会にインフレ率の話と併せて載せていきたいと思います)
だからこそ重要なことは「稼ぐ力」を身に着けて、状況環境がどんなに変化しようが、「この私がいれば大丈夫」という状態を創り出すことだと思います。
出て行くお金を少なくする努力とともに、入ってくるお金を増やす努力も大切だということだと思います。
そんな素敵な力を手に入れることが出来たら、人生はもっと楽しいだろうなと思い、私は10年前から選択の基準を変えてきました。
 

引き続き今後のブログのなかで、変化の大きいこの時代に生き抜く方法等をシェアさせて頂ければと存じます。